Japanese
English
特集 脊髄機能の回復とリハビリテーション治療
上肢の機能回復とリハビリテーション
Recovery and rehabilitation of upper limb function in persons with spinal cord injury
高浜 功丞
1
,
神保 和正
1
Kousuke Takahama
1
,
Kazumasa Jimbo
1
1千葉県千葉リハビリテーションセンターリハビリテーション治療部成人療法室第二作業療法科
1Department of Rehabilitation Treatment, Chiba Rehabilitation Center
キーワード:
頸髄損傷
,
上肢機能
,
評価法
,
アプローチ法
Keyword:
頸髄損傷
,
上肢機能
,
評価法
,
アプローチ法
pp.1133-1142
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203256
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はじめに
脊髄障害はリハビリテーションの対象として長い歴史をもっているが,近年の脊髄再生医療の展開によりスポットライトを当てられることが増えている.このこともあって海外ではその介入法や評価法も発展をみせており,その意味で歴史はありながらも新しいトピックも多い領域となっている.この展開がもたらした課題のうち,一つはより詳細な評価が求められることであり,もう一つは不全麻痺のさらなる増加が予測されることである.
本稿では,この「古いながらも新しい」という点から,すでに成書などにある内容は思い切って割愛し,上肢の機能回復とリハビリテーションについて,新しいトピックを中心に紹介したい.なお,本稿は上肢機能に関するものであることから頸髄損傷者が主な対象となる.
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