Japanese
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事例報告
在宅で生活する認知症高齢者の食べる意欲を大切にした多職種による食支援
Inter-professional Meal Support to Cherish the Willingness to Eat for Community Dwelling Older Adults with Dementia
蘭 直美
1
,
川島 和代
2
Naomi Ran
1
,
Kazuyo Kawashima
2
1金沢医科大学看護学部
2石川県立看護大学看護学部
1School of Nursing, Kanazawa Medical University
2School of Nursing, Ishikawa Prefectural Nursing University
キーワード:
在宅
,
認知症高齢者
,
食支援
,
多職種
,
口から食べるバランスチャート
Keyword:
在宅
,
認知症高齢者
,
食支援
,
多職種
,
口から食べるバランスチャート
pp.97-105
発行日 2024年1月31日
Published Date 2024/1/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
在宅で生活する低栄養の課題を抱える重度の認知症高齢者に対し,老人看護専門看護師,管理栄養士,摂食嚥下障害看護認定看護師がチームになり,口から食べるバランスチャートにより食に関する課題を明らかにし,食支援計画を立案,実施した事例報告である.
A氏は,食への意欲はあるが本人が希望する食事環境(食物形態等)が整っていない,活動や姿勢・耐久性が極めて低下しており安全安楽で自立した姿勢保持が難しく誤嚥のリスクがある,過体重だが血清アルブミン値が低く栄養摂取のかたよりがある等の課題があった.これらの課題を改善するために,多職種による食支援チームと従来の介護保険制度上のチームが協働しながら,安全安楽に自立して食べるための支援,食べる意欲を支える支援を行った.
本事例を通して,食の課題を適時・適切にアセスメントすることの大切さ,食べる意欲を大切にした関わり,食支援チームとケアマネジメントの要であるケアマネジャーを中心とした従来の介護保険サービスの職種と意見交換や支援調整を重ねることの重要性について示唆された.
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