特集 日常診療で出会ったら? アルコール・薬物・ギャンブル・ゲーム依存を知る
物質依存
物質依存の治療
澤山 透
1
1相模ヶ丘病院
キーワード:
物質依存
,
治療目標
,
心理社会的治療
,
薬物療法
Keyword:
物質依存
,
治療目標
,
心理社会的治療
,
薬物療法
pp.1375-1379
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001587
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Headline
・2018年に改訂された「新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン」では,「物質使用量の低減」が初めて物質依存の治療目標に関する推奨事項として採用された.
・物質依存の治療において,心理社会的治療は大きな役割を果たしている.主な心理社会的治療としては,動機づけ面接,認知行動療法,集団精神療法などがある.
・物質依存の薬物療法で保険適用のあるものはアルコール依存とニコチン依存のみで,その他の物質依存に関しては,物質使用に伴う二次的な精神症状(幻覚,妄想,うつ症状,不眠など)に対する対症療法として薬物療法が行われる.
・依存症の治療を実践するうえで,患者と医療者が一緒に相談し計画を立てていくといった協働的なプロセスが重要であり,このようなプロセスが患者との良好な治療関係を構築し,治療の効果をより高めることになる.

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