Japanese
English
増大特集 加齢とリハビリテーション
第3部 加齢によって生じた課題への対応
15.終末期ケアにおける対応
Support for patients in terminal care
西山 菜々子
1
Nanako Nishiyama
1
1大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科
1Graduate School of Rehabilitation Science, Osaka Metropolitan University
キーワード:
アドバンス・ケア・プランニング
,
意思決定支援
,
エンド・オブ・ライフケア
,
緩和ケア
Keyword:
アドバンス・ケア・プランニング
,
意思決定支援
,
エンド・オブ・ライフケア
,
緩和ケア
pp.785-791
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202547
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はじめに
人は生きている限り,いつかは必ず死を迎える.そして,死の手前にあり,同じく避けることができないのが「終末期」である.このように,誰にとっても将来必ず自分事になる事象であるにもかかわらず,死や終末期について考えることや話すことは,身近であるとは言いがたい状況にあると感じる.日本では,古くから死は忌むべきもの,タブーであると捉えられ,死について話すことを避ける風潮があったというが,この影響が現代にも残っているのだろうか.
文化的な背景から,死や終末期についての議論が避けられてしまいやすい状況は,ある種仕方がないことであったかもしれないが,これによっていくつかの弊害も生じている.本稿では,終末期に関する知識や課題,ならびにこの時期のリハビリテーションについて概説する.
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