Japanese
English
【研究報告】
看護師のACP(Advance Care Planning)支援行動の実際と影響要因
ACP (Advance Care Planning) Support Behavior of Nurses and Influencing Factors
橋本 容子
1
,
長谷川 智子
1
Yoko Hashimoto
1
,
Tomoko Hasegawa
1
1福井大学学術研究院医学系部門看護学領域
1University of Fukui, Faculty of Medical Sciences, Division of Nursing
キーワード:
アドバンス・ケア・プランニング
,
エンド・オブ・ライフケア
,
看護師
,
計画的行動理論
Keyword:
アドバンス・ケア・プランニング
,
エンド・オブ・ライフケア
,
看護師
,
計画的行動理論
pp.4-12
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200053
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本研究は,看護師のACP(advance care planning)支援行動の実際と影響要因を明らかにすることを目的とし,緩和ケアチームを有する病院に勤務する看護師1,200名に対して,自記式質問紙調査を実施した.回収率は28.8%で,有効回答は325名(27.1%)であった.
分析の結果,看護師の半数以上がACPにおける看護支援を実施しており,看護師のACP支援行動は低いとはいえなかった.また,ACP支援行動の影響要因である,スキルの自信や主観的規範,組織の取り組みは低いもののACP支援の肯定的態度は高いことが明らかとなった.さらに,ACP支援行動の影響要因として,ACP支援の肯定的態度,正しい知識・情報およびスキルの自信と組織の取り組みなどの行動コントロール感が関連していた.
看護師のACP支援行動の向上に向け,これらの影響要因の強化に加え,ACPにおける看護支援が重要な役割を持つことを看護師自身が認識することの必要性が示唆された.
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