Japanese
English
研究と報告
排尿リハビリテーションの臨床的効果—多施設共同ランダム化比較試験
Effect of intensive rehabilitation on urination disorder in the rehabilitation ward: a multicenter randomized trial
津江 尚幸
1
,
荒尾 徳三
2
,
細川 雄平
3
,
三浦 亜純
4
,
藤井 信濃
4
,
西村 卓也
5
,
佐藤 翔
6
,
佐々木 恭介
7
,
池村 健
8
,
武久 洋三
8
Naoyuki Tsue
1
,
Tokuzo Arao
2
,
Yuuhei Hosokawa
3
,
Azumi Miura
4
,
Shinano Fujii
4
,
Takuya Nishimura
5
,
Syou Satou
6
,
Kyosuke Sasaki
7
,
Takeshi Ikemura
8
,
Yozo Takehisa
8
1山口平成病院リハビリテーション部
2岸和田平成病院リハビリテーション部
3平成リハビリテーション専門学校作業療法学科
4多摩川病院リハビリテーション部
5堺平成病院リハビリテーション部
6印西総合病院リハビリテーション部
7世田谷記念病院リハビリテーション部
8博愛記念病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Yamaguchi Heisei Hospital
2Department of Rehabilitation, Kishiwada Heisei Hospital
3Occupational Therapy, Heisei Rehabilitation College
4Department of Rehabilitation, Tamagawa Hospital
5Department of Rehabilitation, Sakai Heisei Hospital
6Department of Rehabilitation, Inzai General Hospital
7Department of Rehabilitation, Setagaya Memorial Hospital
8Department of Rehabilitation, Hakuai Memorial Hospital
キーワード:
排尿障害
,
尿失禁
,
排尿リハビリテーション
,
下衣形態の改善
Keyword:
排尿障害
,
尿失禁
,
排尿リハビリテーション
,
下衣形態の改善
pp.173-179
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202156
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要旨 【目的】排尿障害を有する症例に対して,排尿リハビリテーションを強化する臨床的効果を明らかにすること.【方法】登録症例をランダム化し,排尿リハビリテーション強化群100例に対しては失禁タイプ別訓練プログラムを含む介入を,標準的治療群100例に対しては通常のリハビリテーションをそれぞれ2か月間行った.下衣形態,Functional Independence Measure(FIM)などの各評価項目を介入後に両群間で比較した.【結果】排尿リハビリテーション強化群は標準的治療群と比較して,機能性尿失禁を有する症例が有意に減少した.また,基礎疾患が廃用症候群および運動器疾患である症例においては,夜間の下衣形態,機能性尿失禁を有する症例数,FIMの下衣更衣項目・移動項目において有意な改善がみられた.【結論】排尿障害を有する症例への排尿リハビリテーションの強化は,通常のリハビリテーション介入よりも下衣形態およびFIMを改善することが示唆された.
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