日本臨床神経生理学会

学会の概要

　日本臨床神経生理学会は，脳から脊髄，末梢神経，筋に至る広い範囲の機能とその病態を，生理学的に研究している人々の集まりで，人間の健康上の諸問題に直結した臨床的な分野と，脳・神経・筋の機能解明のための基礎的な分野が一体となって，ヒトの神経系を中心とする複雑なシステムの研究を推進することを目的に設立された^1）．前身である日本脳波筋電図学会という名称が示している通り，「脳波」と「筋電図」は今もなお中心となる分野であるが，2004年に名称が現学会名へと変更され，包含する分野はこれらの臨床検査のみならず脳や神経筋の画像診断やさまざまな手段を用いた治療介入に至るまで広がりをみせている．学会員は医師と臨床検査技師のみならず，理学療法士など多くのリハビリテーション関連職種も加わり構成され，3千数百名を数える．会員医師の所属は神経内科，精神科，脳外科，整形外科，小児科およびリハビリテーション科など幅広く，本会が臨床神経生理学という学術分野を介在とし横断的に発展していることを示している．