Japanese
English
紹介
脳卒中後の異なった足趾の屈曲変化に対するボツリヌス毒素治療の経験
The experience of treatment with botulinum toxin type A for various toe deformities.
石川 王泰
1
,
山下 史朗
1
,
藤澤 睦夫
1
,
片木 良典
1
Kimihiro Ishikawa
1
,
Shiro Yamashita
1
,
Mutsuo Fujisawa
1
,
Ryosuke Katagi
1
1医療法人隆典会片木脳神経外科
1Katagi Neurological Surgery
キーワード:
BoNT-A
,
足趾の屈曲変化
,
QOL
Keyword:
BoNT-A
,
足趾の屈曲変化
,
QOL
pp.989-992
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200032
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はじめに
脳卒中後の痙縮のために,さまざまな足趾の屈曲変化を伴うことがある.本邦においては,一般的にハンマートウ(槌趾)と総称して呼ばれることが多く,起因となる筋肉については特に注意が払われていない.一方,Helfetら1)は,足趾変形を中足指節関節(metacarpophlangeal joint;MP jt)過伸展・近位指節間関節(proximal interpharangeal joint;PIP jt)屈曲・遠位指節間関節(distal interpharangeal joint;DIP jt)屈曲しているものをクロウトウ(鉤爪趾),MP jt過伸展・PIP jt屈曲・DIP jt伸展しているものをハンマートウ(槌趾),DIP jtに限って屈曲しているものをマレットトウ(マレット趾変形)として3種類に分類している.
今回当院では,A型ボツリヌス毒素製剤(botulinum toxin type A;BoNT-A)を施注し,3種類の足趾の屈曲変形を呈する患者について良好な結果を得たので,その治療経験について報告する.
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