Japanese
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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
診断
機器による筋力測定
Assessment of muscle strength using dynamometers.
竹中 晋
1
,
西川 正史
1
,
椿原 彰夫
1
Susumu Takenaka
1
,
Masahumi Nishikawa
1
,
Akio Tsubahara
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
筋力測定
,
機器
,
信頼性
Keyword:
筋力測定
,
機器
,
信頼性
pp.1045-1051
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109901
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はじめに
筋力の評価は,リハビリテーションプログラムを計画するうえでの基本的な情報を提供し,経時的に評価することによりリハビリテーションの効果判定にも役立てられる.また,筋電図検査前の被検筋の選択や神経筋疾患の鑑別診断,脊髄損傷のレベル診断などにも利用される.
筋力を評価する方法としては,Lovett RWとWright Wによって創案され,Danielsらによって広められた徒手筋力検査法(Manual Muscle Testing;MMT)が,簡便な方法として臨床的によく使用されている.しかし,徒手筋力検査法には主観的な要素も含まれるため,より精度と信頼性の高い評価結果を得るためには機器による筋力測定が必要となる.
機器を用いた筋力測定には,ある特定の動作を行うときに示される総合的な筋力を評価する方法と,個々の筋力を機器によって数量的に評価する方法がある.前者の代表が握力計や背筋力計であり,後者の代表が把持式徒手筋力測定器や等運動性筋力測定機器を用いた方法である.本稿では,測定の信頼性に関する検討が行われている把持式徒手筋力測定器と等運動性筋力測定機器を用いた筋力測定について概説する.
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