Japanese
English
実践講座 スポーツ外傷後のリハビリテーション
1.安静と機能維持
Functional maintenance during acute phase after sport injuries.
川野 哲英
1
,
野村 亜樹
1
,
岡村 幸枝
2
Tetsuei Kawano
1
,
Aki Nomura
1
,
Sachie Okamura
2
1日本体育協会スポーツ診療所
2有限会社トータル・ケア・システム
1Sports Clinic of Japan Amateur Sports Association
2Total Care System, Inc.
キーワード:
安静
,
機能維持
,
スポーツ外傷
Keyword:
安静
,
機能維持
,
スポーツ外傷
pp.437-446
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109489
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はじめに
スポーツ外傷には,1~数回の強い外力により起こる急性外傷と,頻回の運動刺激により起こる慢性外傷がある1).また,自己の運動刺激が原因となる内因性の外傷と,他者との接触や衝突により起こる外因性の外傷としても分けられる2).
スポーツ外傷のリハビリテーションでは,他の外傷に比べて特徴的なのは「競技復帰」をリハビリテーション・ゴールとして行うことであり,それゆえに競技の特性,競技者の属するスポーツ社会(依存度)などの理解度によって大きく異なる.20年前頃から競技者を対象としたリハビリテーションを一般のリハビリテーションと区別してアスレチック・リハビリテーションと呼ぶことが一般的になってきている3).
本稿では,競技者を対象とする「競技復帰」を目的としたリハビリテーションについて,安静と機能維持の観点から代表的な疾患を取り上げて紹介する.
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