特集 リハビリテーションにおけるインフォームド・コンセント
座談会/リハビリテーションにおけるインフォームド・コンセント
伊藤 利之
1
,
上田 敏
2
,
澤 俊二
3
,
袖井 孝子
4
,
中村 隆一
5
1横浜市総合リハビリテーションセンター
2日本障害者リハビリテーション協会
3茨城県立医療大学保健医療学部
4お茶の水女子大学生活科学部
5国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.400-416
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109485
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伊藤(司会) 本誌では11年程前に「リハビリテーション医療と倫理」(第18巻3号,1990年3月号)の特集が組まれ,リハビリテーション領域における「医師・患者関係」,「教育の現状と問題点」,「リハビリテーション医療と社会福祉(チームアプローチ)」など,インフォームド・コンセントの意義や問題点について論じられました.また,今回の特集でも「歴史とその概念」,「情報開示と守秘義務」に関する論文が掲載されることになっています.
そこで,今日の座談会では11年前の内容から一歩進み,保健・医療・福祉の全分野を対象に,情報開示,障害者の権利擁護,社会福祉の基礎構造改革などの最近の情勢を踏まえつつ,実際のリハビリテーション現場で役立つインフォームド・コンセントの考え方,手法,システムなどについて検討したいと思います.
なお,特集のテーマとしてはインフォームド・コンセントという,いわば海面上の氷山に焦点をあてていますが,実際には,その背景にある種々の倫理的な問題を含めて話し合いたいと思いますので,宜しくお願い致します.
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