Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「ミフネ」―帰ってきた“三船敏郎”
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.185
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109429
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「ミフネ」(監督/ソーレン・クラウ・ヤコブセン)は,「ドグマ95」の3作目の作品である.「ドグマ95」とは,95年にコペンハーゲンで結成された映画監督の集団で,撮影はロケーション,人工的照明は使わない,カメラは手持ち,映像以外のところで音を作り出してはいけないなど,いくつかの約束事がある.ハリウッド的なものにアンチを唱えるムーブメントだといってもよい.予告篇で「ドグマ95」の作品がでてくると画面が暗くてザラザラしているのですぐわかる.
クレステンは会社での仕事ぶりが認められ,社長令嬢と結婚する.結婚式の夜,父の死を知らされる.周囲には天涯孤独と偽っていたので妻にも事実を告げることなく,ひとり故郷へ向かう.そこで見たものは荒れ果てた我が家と父の遺体,そして,みすぼらしい身なりの兄のルードだった.
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