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実践講座 在宅医療に役立つ知識
2.睡眠障害・夜間せん妄
Sleep Disturbance and Night Delirium.
新井 雅信
1
Masanobu Arai
1
1NTT東日本関東病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanto Medical Center NTT EC
キーワード:
睡眠障害
,
不眠症
,
夜間せん妄
Keyword:
睡眠障害
,
不眠症
,
夜間せん妄
pp.269-273
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109188
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はじめに
不眠症に代表される睡眠障害は頻度の高い症状であり,成人人口に占める罹患率はわが国でも欧米各国でも20~30%と報告されている.幅広い年齢層にみられるが,加齢に伴って増加し,在宅の65歳以上の老年者の約16%が不眠症といわれる.1984年から1993年の約10年間におよそ2.3倍に増加し,今後も増加が懸念される.一方,夜間せん妄は人口全体における頻度は高くないが,年齢別にみると圧倒的に老年者に多く,特に在宅の患者とその家族にとってQOLを損なう大きな原因となっている.
本稿では在宅患者が直面することが多い睡眠障害,夜間せん妄の病態とこれらへの対処法について述べる.
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