睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
高齢期睡眠障害の意義と対応
碓氷 章
1
1睡眠総合ケアクリニック代々木第二
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
加齢
,
催眠剤と鎮静剤
,
睡眠
,
睡眠過剰
,
睡眠障害
,
不眠症
,
高齢者
,
高齢者評価
,
パラソムニア
,
生活指導
Keyword:
Aged
,
Aging
,
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Disorders of Excessive Somnolence
,
Hypnotics and Sedatives
,
Sleep
,
Sleep Apnea Syndromes
,
Sleep Wake Disorders
,
Geriatric Assessment
,
Parasomnias
pp.307-310
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091498
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高齢者は,睡眠が浅眠化しており,睡眠相の前進・睡眠の多相化が基盤にある.退職,自らの身体に対する不安等もあり,不眠(精神生理性不眠)が生じやすい.その他,閉塞性睡眠時無呼吸,概日リズム睡眠障害睡眠相前進型,レム睡眠行動障害(RBD),レストレスレッグス症候群,周期性四肢運動障害等も生じやすくなる.不眠・過眠あるいは睡眠時間の多寡は,さまざまな身体機能に影響を及ぼし,生命予後をわるくする.RBDはParkinson病やびまん性Lewy小体病等への進展が報告されており,不眠・過眠も認知機能への影響が考えられる.治療に際しては,薬物代謝,薬物相互作用等に十分な配慮が必要であり,可能であれば投与量の漸減を図る.
©Nankodo Co., Ltd., 2013