Japanese
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特集 脳卒中の歩行障害
歩行能力の長期的経過はどうなるか
Long-term Follow-up of Ambulation in Poststroke Hemiplegic Patients.
菊地 尚久
1
,
伊藤 利之
2
Naohisa Kikuchi
1
,
Toshiyuki Ito
2
1横浜市立大学医学部付属病院リハビリテーション科
2横浜市総合リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation, School of Medicine, Yokohama City University
2Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
脳卒中
,
片麻痺
,
歩行
,
長期予後
Keyword:
脳卒中
,
片麻痺
,
歩行
,
長期予後
pp.1123-1127
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109118
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はじめに
近年,脳卒中患者に対する早期リハビリテーションの概念が普及し,急性期から積極的にリハビリテーションが施行されるようになってきた.急性期から回復期にかけてのリハビリテーションでは,その重要な目標の一つとして歩行の自立があげられることが多く,早期からこの目標に向けたアプローチが試みられている.その結果,重度の片麻痺者でも屋外歩行が自立し,比較的早い時期に社会復帰を果たす例をしばしばみかけるようになった.しかし,その一方で,徐々に歩行能力が低下し,介護量が増加している在宅生活者がいることも事実である.
ここでは,歩行能力の長期経過に視点をおいて,これまでの研究報告と自験例から,歩行能力の変化の要因,歩行能力維持のための方策について考えてみたい.
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