臨床研究
脳卒中患者の回復期リハビリテーション病棟退院時における歩行自立をロジスティック回帰分析を用いて予測した報告のレビュー
徳永 誠
1
1寿量会熊本機能病院 リハビリテーション科
キーワード:
退院
,
片麻痺
,
歩行
,
ロジスティックモデル
,
回復期病院
,
脳卒中
,
自立生活
,
歩行訓練
,
文献研究
,
患者アウトカム評価
,
脳卒中リハビリテーション
,
リハビリテーション病院
,
機能的自立度評価法
Keyword:
Logistic Models
,
Hospitals, Rehabilitation
,
Gait
,
Patient Discharge
,
Stroke Rehabilitation
,
Hemiplegia
,
Hospitals, Convalescent
,
Document Analysis
,
Independent Living
,
Patient Outcome Assessment
,
Stroke
pp.898-903
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2021247881
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目的◆ロジスティック回帰分析を用いて脳卒中患者の回復期リハビリテーション病棟退院時における歩行自立の可否を予測した報告をレビューし、その到達点と課題を明らかにする。方法◆わが国の回復期リハビリテーション病棟からの報告を医学中央雑誌とPubMedで検索し、2020年11月までに掲載された11論文をレビューした。結果◆投入された説明変数の数は3~20個、有意な説明変数の数は1~5個、有意な説明変数は、高次脳機能、下肢運動機能、Functional Independence Measure(FIM)総得点・運動FIM・FIM歩行等であり、判別的中率は78.3~91.1%であった。必要な患者数を満たしていたのは1論文のみ、訓練時間の記載は3論文、予測式の記載は4論文という課題があった。結論◆必要な患者数を用い、適切な説明変数を選択して、どの病院でも使える精度の高い予測式を作成する必要がある。
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