Japanese
English
研究と報告
鼻腔拡張テープの呼吸機能に与える影響について
The Effects of Nasal Strips for Respiratory Functions.
北川 寛直
1
,
笠井 史人
1
,
水間 正澄
1
,
森 義明
1
Hironao Kitagawa
1
,
Fumihito Kasai
1
,
Masazumi Mizuma
1
,
Yoshiaki Mori
1
1昭和大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Showa University School of Medicine
キーワード:
鼻腔拡張テープ
,
呼吸機能
,
気道抵抗
,
スパイロメトリー
Keyword:
鼻腔拡張テープ
,
呼吸機能
,
気道抵抗
,
スパイロメトリー
pp.255-258
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108926
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はじめに
最近各種スポーツ競技者の問で鼻腔拡張テープが流行しているが,その効果は明らかではなく,医学的な検討はほとんどなされていない.鼻腔拡張テープ(以下,テープ)は絆創膏の中央に弾力のあるプラスチックが付着されている.製造業社によれば,その復元力により鼻腔の直径が増加し,気道抵抗を減じるといわれている.その用途は,スポーツ競技のみならず,いびきや鼻の充血に対する治療器具としても市場に出回っている.スポーツ競技者のテープの使用理由としては,「鼻が拡がった感じ」,「呼吸が楽になる」といった自覚症状の変化が認められる.
テープに関しての研究としては,いびきに対する主観的な評価の研究は散見されるが1,2),他覚的にとらえた研究は少なく3,4),このテープと気道抵抗の減少などについての研究は未だ行われていない.
われわれはこのテープのリハビリテーションへの応用に着目し,その基礎的研究として呼吸機能面についての影響を検討したので報告する.
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