Japanese
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特集 大腿切断と義足の現状
大腿切断後の早期起立・歩行訓練
Early Prosthetic Trainning after Trans-femoral Amputation in Elderly Patients.
三上 真弘
1
Masahiro Mikami
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University, School of Medicine
キーワード:
大腿切断
,
義足装着訓練
,
高齢者
Keyword:
大腿切断
,
義足装着訓練
,
高齢者
pp.11-15
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108565
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はじめに
1976年に日本リハビリテーション医学会が行った調査では,下肢切断者は18~24歳が最も多く,その原因は外傷が69%であったと報告している1).しかし,1990年に開催された第27回日本リハビリテーション医学会学術集会(福岡)におけるパネルディスカッション「高齢化時代における下肢血行障害」において,司会の武智は,日本における下肢切断の原因は血行障害が50~60%を占め,65歳以上人口10万人あたり年間6人が下肢切断になることが判ったと結論している2).
以上のように,近年,下肢切断者は高齢で,その切断原因は血行障害によるものが多いという現実を踏まえ,高齢大腿切断者の早期起立・歩行訓練について述べる.
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