Japanese
English
研究と報告
ショパール離断に対して作製した足継手式足根義足の比較検討
Comparison and Consideration of Chopart Disarticulation Prosthesis.
亀山 順一
1
,
盛合 徳夫
1
,
佐直 信彦
1
,
木村 潤子
1
,
鈴木 堅二
2
Jun-ichi Kameyama
1
,
Norio Moriai
1
,
Nobuhiko Sajiki
1
,
Junko Kimura
1
,
Kenji Suzuki
2
1東北労災病院理学診療科
2東北大学医学部肢体不自由科学分野
1Department of Rehabilitation Medicine, Tohoku Rosai Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
ショパール離断
,
下腿式足根義足
,
足袋式足根義足
Keyword:
ショパール離断
,
下腿式足根義足
,
足袋式足根義足
pp.155-159
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108306
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はじめに
ショパール離断には,下腿式足根義足(Below Knee-Tarsal Prosthesis;BK-TP)を用いるのが一般的であるが,わが国では足袋式足根義足(Tabi-Tarsal Prosthesis;T-TP)を処方することもある.BK-TPはサイム義足を基本とし,下腿部前半部を覆う殻構造を持ち,足関節は固定されている.T-TPは,足袋式革ソケットにベルト付き足先ゴムとスポンジを取り付けたもので,ショパール離断では,足部が引抜けないように足首まで覆い,足関節は固定する必要がある.
今回,足関節前面に皮膚移植した断端不良のショパール離断患者に対し,BK-TPを処方したが,足関節機能がないため階段昇降が困難であり,下腿部を改変して足継手を取り付けることにした.足継手式足根義足(Ankle-Tarsal Prosthesis;A-TP)は,BK-TPの足関節部を切除し,両側に金属支柱を入れ,足継手機構を付けたものである(図1).このA-TPはBK-TPやT-TPよりも立位バランス,平地歩行,階段昇降において優れていたので報告する.
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