Japanese
English
紹介
歯科用磁性材料が頭部MRIに及ぼす影響とその対策
Influence of Dental Ferromagnetic Alloy on the Head MR Imaging and Measures for the Prevention of Artifact.
江面 陽子
1
,
植松 宏
1
,
梅崎 伸子
1
,
石幡 伸雄
2
,
道免 和久
3
,
里宇 明元
3
Yoko Ezura
1
,
Hiroshi Uematsu
1
,
Nobuko Umezaki
1
,
Nobuo Ishihata
2
,
Kazuhisa Domen
3
,
Meigen Liu
3
1埼玉県総合リハビリテーションセンター歯科
2博報堂歯科診療所
3埼玉県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科
1Department of Dentistry, Saitama Prefecture General Rehabilitation Center
2Dental Clinic within Hakuhoudou Health Service
3Department of Rehabilitation, Saitama Prefecture General Rehabilitation Center
キーワード:
MRI
,
歯科用磁性合金
,
脳血管障害
Keyword:
MRI
,
歯科用磁性合金
,
脳血管障害
pp.461-464
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108109
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
歯科領域で1995年3月から磁性アタッチメントの発売が開始された.これは歯髄処置を施した歯根に磁性合金を埋め込むと同時に,有床義歯(入れ歯)の対応した部位の内面にサマリウムコバルト磁石をつけ,両者の引き合う力を義歯の維持に利用する装置である.
MRI診断の普及と共に,すでに口腔内補綴物などの歯科用材料による金属アーチファクトがMR画像の障害陰影となり,脳血管障害や頸髄損傷患者などの画像診断上,大きな問題となっている1-5).今後は磁性を帯びた金属材料を歯に合着することにより,MR画像に対する障害はさらに大きくなると予測される.
そこで,歯科で用いる磁性アタッチメントが頭部MR画像にどの程度の影響を及ぼすか,またこれを避けるにはどのような方法があるかを実際の症例で紹介する.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.