Japanese
English
特集 高齢化社会とリハビリテーション
高齢化による疾病構造の変容
Changes of Diseases in Geriatric Population and Rehabilitation.
石神 重信
1
Shigenobu Ishigami
1
1防衛医科大学校リハビリテーション部
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, National Defense Medical College
キーワード:
高齢化社会
,
疾病構造の変化
,
疫学調査統計
,
受療率
Keyword:
高齢化社会
,
疾病構造の変化
,
疫学調査統計
,
受療率
pp.829-834
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107457
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はじめに
人口高齢化の問題は,21世紀という近未来の話ではなく,人口過疎の農山村では現実の問題として今直面している.リハビリテーションが寝たきり老人対策の切り札として脚光を浴びてきているが,これだけが高齢者へのリハビリテーション医療の将来のあるべき方向ではない.リハビリテーション医療にとっての課題は,高齢化があらゆる疾患に及ぼす影響を考慮して,治療領域を確立し治療内容を深めていくこととなろう.
第26回日本リハビリテーション医学会のパネルディスカッション『21世紀に向けてのリハビリテーション医学の展望』で「疾病構造の予測」1)について論じたが,ここでは高齢化による疾病構造の変容とリハビリテーション医療の関連を考察してみたい.
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