Japanese
English
特集 老人保健施設とリハビリテーション
老人保健施設とリハビリテーション―療養者の医学的実態と利用状況
Rehabilitation in the Intermediate Facility for the Aged.
林 拓男
1
,
山口 昇
1
,
椙原 美昭
1
,
田中 義人
1
,
梅木 義臣
1
,
羽座 利昭
1
,
白濱 克彦
1
Takuo Hayashi
1
,
Noboru Yamaguchi
1
,
Yoshiaki Sugihara
1
,
Yoshito Tanaka
1
,
Yoshiomi Umeki
1
,
Toshiaki Haza
1
,
Katsuhiko Shirahama
1
1公立みつぎ総合病院/御調町老人保健施設「みつぎの苑」
1Mitsugi Public General Hospital
キーワード:
リハビリテーション
,
老人保健施設
Keyword:
リハビリテーション
,
老人保健施設
pp.1141-1146
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107228
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
御調町は広島県東南部に位置し,人口8,500人,尾道・三原・府中市などと境を接した農村地帯の町で,高齢化率は既に20%を越えている.御調町では10数年前より,病院を中心として包括医療を進め,寝たきり者の減少,健康受診率の向上,長期入院患者の減少,医療費の伸び率鈍化などの効果をあげてきた.昭和59年公立みつぎ総合病院の増改築工事の完成と同時に健康管理センターを併設し,病院の医療と従来役場の行政部門である保健・福祉とのドッキングを図った.現在総合病院・健康管理センターを中核とした地域包括医療システムをさらに発展させつつある(図1).
このような状況のもと,御調町老人保健施設(以下,老健施設と略す)「みつぎの苑」は,県立ふれあいの里に平成元年3月開設した(入所定員80名,デイ・ケア20名).さらに平成2年11月には在宅介護支援センターも併設され,地域包括医療システムのなかで,①通過施設,②利用施設,③デイ・ケア,④在宅介護支援センターとしての機能を果たすべく取り組んでいる.
今回は「みつぎの苑」でのわれわれの援助の基本的方針を述べるとともに,入所者の実態の調査から,老健施設におけるリハビリテーションについて整理した.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.