座標軸
リハビリテーション診療報酬と施設基準の「全面改正」―1992年改定の解説と影響予測・批判
二木 立
1
Ryu Niki
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.355-361
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107061
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はじめに
本年4月より,診療報酬が2年ぶりに改定された.改定幅は公称,医科5.4%,歯科2.7%,調剤1.9%,平均5.0%の引き上げであるが,同時に薬価基準が平均8.1%(医療費換算2.5%)引き下げられるため,実質引き上げ率は2.5%にとどまっている.しかし,他面,改定内容からみると,1981年6月以来の大改革ともいわれている.
リハビリテーションに関しても,点数の大幅改定と併せて,施設承認基準の「全面改正」が行われた.その結果,表1に示したように,リハビリテーション関連の診療報酬は,従来に比べてさらに複雑化した.
なお,今回の改定では用語の大幅な改善も行われ,社会保険・老人保健とも,従来の「理学療法」が「リハビリテーション」に,「運動療法」が「理学療法」に変更された.
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