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講座 リハビリテーション医に必要な脳・脊髄のMRIの知識
4.脳血管性病変のMRI
MRI Information of Central Nervous System for Rehabilitation Doctors: MR Imaging of Cerebrovascular Diseases.
内野 晃
1
Akira Uchino
1
1九州大学医学部放射線科
1Department of Radiology, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
脳血管性病変
,
MRI
Keyword:
脳血管性病変
,
MRI
pp.341-345
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107057
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はじめに
脳血管性病変には多くの疾患が含まれるため,限られた誌面の関係上,リハビリテーション医学に関係の深い脳血管障害について主として述べる.周知のとおり,脳血管障害には脳出血,脳梗塞,およびくも膜下出血の3大疾患があり,それらの診断と鑑別にはCTがきわめて有用である.多くの場合,CTのみで十分な情報が得られるが,MRI装置が普及するにつれて,その有用性も確立されてきた1~9).
ここでは現在広く臨床応用されている高磁場MRI装置(GE社,Signa1.5T)を用いて筆者が九州労災病院にて経験した症例を提示しながら解説する.
なお,T1強調像はSE400/20,プロトン密度強調像はSE2000/20,T2強調像はSE2000/80で得た.MRI画像は静磁場強度や撮影パラメーターに大きく影響を受けるので,各施設に導入された機種と採用されている撮影方法の特性を十分に把握して読影しなければならない.
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