特集 MRIの使い方
心臓・血管MRI
岡田 宗正
1
,
松永 尚文
1
1山口大学医学部放射線科
キーワード:
心臓
,
肺動静脈
,
大動脈
,
MRI
,
MRA
Keyword:
心臓
,
肺動静脈
,
大動脈
,
MRI
,
MRA
pp.108-110
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100049
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心臓・血管領域のCTやMRIを用いた画像診断の現状
近年のCTやMR検査機器の進歩には目を見張るものがあり,CTでは検出器の多列化(4列から16列そして64列へと)が進み,心臓のような拍動する臓器でも心電図同期撮影を併用することで明瞭に描出できるようになった.MRI検査では,steady state法を用いたcine MR画像の画質が格段に向上し,マルチコイル化による撮像の高速化も行われている.しかも,MRIでは形態評価のみならず,左室機能評価や心筋perfusion画像,および心筋虚血評価なども積極的に行っている施設もある.しかし,MR angiography(MRA)や心筋perfusion検査には造影剤が必要で,薬剤アレルギーや喘息,腎機能障害などに注意が必要である.心臓の検査では心電図同期が必要で,開胸術後や胸水・心嚢水が貯溜している患者では心電図がlow-voltageとなり,末梢パルスを代用せざるを得ない場合がある.
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