Japanese
English
紹介
郡部の一民間病院における地域リハビリテーション活動について―障害老人の家庭復帰を進めるために
Community-Based Rehabilitation of the Private Hospital in the Country: To Promote the Home Return of the Aged with Disability.
井上 仁
1
,
日高 覚
1
,
浜田 博文
2
,
津村 裕光
1
,
窪田 正大
1
,
中原 学
1
,
永池 尚子
1
Jin Inoue
1
,
Satoru Hidaka
1
,
Hirofumi Hamada
2
,
Yukou Tsumura
1
,
Masatomo Kubota
1
,
Manabu Nakahara
1
,
Naoko Nagaike
1
1加治木温泉病院リハビリテーションセンター
2鹿児島大学医療技術短期大学部
1Rehabilitation Center, Kajiki Onsen Hospital
2Kagoshima University School of Allied Medical Sciences
キーワード:
地域リハビリテーション
,
訪問看護
,
訪問リハビリテーション
Keyword:
地域リハビリテーション
,
訪問看護
,
訪問リハビリテーション
pp.241-244
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107030
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はじめに
近年,人口の高齢化や核家族化が進む中で,民間病院における入院患者の高齢化と長期化が問題となっている.
そこで我々は,昭和62年に障害老人の家庭復帰を妨げている要因を検討してみたところ,多くの問題点があげられた.そして,それらの問題点の改善のためには,いわゆる地域リハビリテーション活動を積極的に推進して行くのが最も良い方策であると考えた.
他方,一般に地域リハビリテーションといえば,都市部において公的病院を中核として各種の行政および社会的資源とを結びつけたネットワークが基本的に必要とされる5).しかし,郡部においてはそのような公的機関を中心としたネットワークができあがるのを待っていたのでは,高齢化社会に対応しきれないのが現状である.
そこで我々は,郡部の一民間病院ではあるが,種々の工夫と努力をもってできる限りの地域リハビリテーション活動をスタートすることにした.それから種々の紆余曲折がありながらも約4年間が経過したが,当初予想していた以上に地域リハビリテーション活動は進み,またそれ相応の成果を得つつある.今回はこの4年間の活動内容と結果を報告し,郡部の民間病院がなし得るような地域リハビリテーション活動とその問題点および展望に関して言及する.
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