Japanese
English
特集 運動療法のキーポイント
運動療法の基礎
Basic Aspects of Therapeutic Exercises.
浅山 滉
1
Ko Asayama
1
1水俣市立湯之児病院リハビリテーションセンター
1Yunoko Rehabilitation Center, Minamata Municipal Hospital
キーワード:
運動療法
,
体力
,
組織構造変化
Keyword:
運動療法
,
体力
,
組織構造変化
pp.499-504
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106817
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はじめに
運動療法は障害者の「能力障害」に対して,身体を動かすことで筋力,関節機能,ひいては体力を向上させる目的があり,結果的に自身のQOLを向上,維持させることになるが,あくまでも能動的療法が根底になるものである.これには身体の一部を対象に行う場合と,全身に強いストレスを与えるような運動方法まで様々な方法がある.したがって,運動療法を開始する前に,対象者の医学的評価をして,運動療法による生理的影響を十分予測しておく必要がある.運動療法は筋,骨格系,循環器系,神経内分泌系など,様々な器官に対して,しばしば薬物療法を上回る大きな変化をもたらすからである.
本稿では運動負荷にみられる体力医学的変化,神経筋,骨関節系の組織的変化についての基礎的知見を述べる.
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