Japanese
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増大特集 老年者とリハビリテーション
Ⅳ.リハビリテーション・サービス
地域ケアの実際―リハビリテーション専門病院併設型特別養護老人ホーム
Practice of Community-based Rehabilitation Service: Rehabilitation in the geriatric nursing home attached to hospital.
阪本 次夫
1
Tsugio Sakamoto
1
1福島県立リハビリテーション飯坂温泉病院
1Fukushima Prefectural Rehabilitation, Iizaka Spa Hospital
キーワード:
特別養護老人ホーム
,
リハビリテーション・サービス
,
アフターケア
Keyword:
特別養護老人ホーム
,
リハビリテーション・サービス
,
アフターケア
pp.416-420
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106796
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はじめに
筆者の病院と特別養護老人ホーム(以下,特養と略す)とは創立時から同じ建物の中にあるが,一方は県立病院であり,他方は県の外郭団体である社会福祉事業団である.一つの建物の中に2つの組織体が同居しているわけだが,建物の中に入ってみると,2つの間を境するものはドア1枚である.初めての者が同じ組織体と思ってしまうのも無理はない.
しかし,病院と特養とはそれぞれ独立して運営されており,その間に職員の交流はない.ただ,医師は特養の嘱託医であるため,特養の職員の応援を得ながら,入所老人に対しリハビリテーション医療を含めた治療を行っている.しかし,入所者の状態から特養のリハビリテーション医療とリハビリテーション専門病院のそれとはおのずから違っている.
本稿では嘱託医として特養をみてきたこれまでの経験から,病院併設型特養の利点と特養におけるリハビリテーション・サービスの現状について述べ,さらにその問題点について若干触れてみたい.ただし,ここで用いたリハビリテーション・サービスとは医療面のリハビリテーション・サービスであることを初めにお断りしておく.
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