書評
荻原新八郎 著―呼吸理学療法学
和才 嘉昭
1
1九州リハビリテーション大学校理学療法科
pp.392
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106791
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最近では呼吸器系に関係した書籍が洋書の翻訳物を皮切りに,和書でもかなりの数出回っている.リハビリテーション医学の一分野であり,特に最近のように高齢化社会の台頭に拍車をかけられ,呼吸器系疾患の理論と実践を系統立てて学ぶ必要を迫られた諸氏にとっては,それらの書はいずれもその構成と内容に何がしかの偏りと物足りなさを感じていたのではなかろうか.
まずこの書はタイトルに注目されると明白なように,呼吸器系の正常機能と病態様相をベースに評価と訓練と管理を網羅し,呼吸器疾患の理論と実践を学びうる「呼吸理学療法学」にふさわしい,いわゆる学問として成立できた良書と思われる.
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