Japanese
English
特集 子供のリハビリテーション
Ⅲ.子供のリハビリテーション(脳性麻痺を除く)
肢体不自由児のリハビリテーションと性
Rehabilitation for the Physically Handicapped Child and Sexuality.
大川 嗣雄
1
Tsugio Okawa
1
1横浜市立大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University.
キーワード:
性・権利
,
性行動
,
思春期
Keyword:
性・権利
,
性行動
,
思春期
pp.869-870
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106636
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- Abstract 文献概要
はじめに
子供のリハビリテーションを語る時に,最も大切な問題は,全人格の健全な発達・成長ということである.幸いにも,我が国の子供のリハビリテーションは,このような視点を忘れることなく健全な発展を遂げ,現在も進歩しつつある.しかし,諸外国,特にアメリカ合衆国に比して等閑視して来た問題が1つある.それは障害児のリハビリテーションにおける性の問題である.リハビリテーションが,障害児の全人格に関わり合い,働きかけることであるとすると,性の問題は避けて通れない筈である.最近のアメリカ合衆国の子供のリハビリテーションの教科書をみても,多くの頁が性について割かれている.そこで,本特集においても性の問題に触れない訳にはいかないと思われる.しかし,残念ながら我が国での障害児の性に関する関心は低く,まだ研究も乏しいのが現状である.そこで,諸外国の実状を踏まえ,子供のリハビリテーションにおける性の問題を概観してみる.
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