書評
森 健躬(東京厚生年金病院整形外科)著―頸診療マニュアル
大井 淑雄
1
1自治医科大学
pp.675
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106587
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この本の前書きに,われわれ医師に限らず技術者という人種には,解決の簡単な問題を軽蔑し,高度な知識と技術が要求されるような問題には,一転して熱心になるという特性があり,単なる肩こりのような患者をないがしろにし,頸髄症を伴うような患者には,なみなみならぬ興味を示すことになると記されている.この言葉は私にとってもたいへん教訓的である.最近の脊髄外科の発達により,以前とは考えられないほど高度な手術が行われるようになり,我々の興味も頸髄症があるような重症の患者に集中しがちである.
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