ひと
東京慈恵会医科大学の初代リハビリテーション科教授となられた 米本恭三(よねもと・きょうぞう)先生
大橋 正洋
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科
pp.849
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105053
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先生は,本年5月に母校のリハ医学科の初代教授となられ,基礎づくりに毎日を忙しく過しておられる.昭和33年に大学を卒業後,整形外科医として活躍してこられたが,その間に生理学教室および国立神経センターにおいて,筋肉の廃用性萎縮をテーマに研究を続けられ,また東大神経内科にも学ばれ,基礎的研究ばかりでなく臨床神経学にも造詣が深い.このあたりがリハ医学との接点であり,また,昭和50年から1年間の米国ワシントン大学リハ科への留学が,リハ医学への道へ転ずる大きな契機となられたようである.たまたま同窓の後輩で,同じ場所に居合わせた私から見ると,リハ科主任のレーマン教授,切断の大家であるバージエス教授といった人々と,対等におつきあいをする先生の姿にはスケールの大きさが感じられた.精力的な活動家である反面,気の長さをも持ち合せておられるので,大学のリハ科の運営にとどまらず,リハ医学会においても大いに活躍されることと期待してやまない.
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