書評
―加賀谷凞彦・他 著(埼玉大学教育学部)―運動処方―その生理学的基礎―
千野 直一
1
1慶應大学リハビリテーション科
pp.522
発行日 1983年7月10日
Published Date 1983/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104983
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リハビリテーション医学を専攻するものにとって“運動処方”は必須の課題であり,今回,加賀谷凞彦,加賀谷淳子両氏による「運動処方―その生理学的基礎―」の出版は,私どもの医療専門職種のなかでも,その表題をみただけで興味をひかれる人々も少なからずいると思われる.
本書は8章から構成されており,その前半の4章まで(ただし内容的には全体の7割以上となる)が筋持久力に関する正常健康者,しかも,体育専攻の学生などを対象とした運動生理の基礎研究の集大成である.そして,後の章で運動(この場合はむしろ体育学といった方がよいと思われる),ことに発育期の児童の体力向上を目的としたスポーツや,中高年者の体力維持を目的としたトレーニングにはどのようなものがよいかを論じている.
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