一頁講座 社会リハビリテーション・9
スポーツ,レクリエーション,文化活動
金田 安正
1
1国立身障者リハセンター
pp.951
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104840
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障害者(特に在宅障害者)の多くが孤独に陥り,日がなテレビ等の視聴など専ら受動的かつ非活動的態度でいることはよく知られている.また障害の受容が不十分なことにより,生気のない無感動な生活を送っている障害者も少なくない.なお意志があっても運動機能面の理由だけでなく,施設不足,指導者の供給不足などにより,障害者の諸活動は健常者のそれらに比べ制限されている.
ここでは障害者の職業生活以外の拘束を受けない自由な時間での活動で,もともと「気ばらし」disportに語源をもち,楽しみや肉体的訓練をかねた運動の総称であるスポーツ,仕事や勉強の余暇を利用してスポーツ・芸術などに親しみ,精神的・肉体的な疲労や緊張からの回復をはかり,新しい力を盛り返すレクリエーション,そして特に学問,芸術,道徳,宗教など精神方面で生活を充実・発展させる文化について,それら諸活動のあり方を検討する.
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