Japanese
English
特集 内部障害(Ⅰ)
虚血性心臓病のリハビリテーション
Rehabilitation for Patients with Ischemic Heart Disease.
児玉 俊一
1
,
古荘 陽三
1
,
沖田 健一
1
,
三好 博
1
Shunichi Kodama
1
,
Yozo Furusho
1
,
Kenichi Okita
1
,
Hiroshi Miyoshi
1
1国立別府病院循環器科
1Cardiology Department, Beppu National Hospital.
キーワード:
虚血性心臓病
,
リハビリテーション
Keyword:
虚血性心臓病
,
リハビリテーション
pp.568-576
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104764
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はじめに
虚血性心臓病の病型は,1962年のWHO分類1)によれば,労作性狭心症,心筋梗塞,その中間型および無疼痛性虚血性心臓病(中年以降の不整脈,心不全および心電図上の冠不全など)に分類されて臨床的によく使われてきた.1979年の新分類2)では,狭心症は労作性と自発狭心症に分けられ,労作性狭心症はa)新規,b)安定型,c)増悪型の3型が明らかにされ,病態の解明に役立っている.また1975年のアメリカ心臓協会の分類3)では不安定狭心症の概念が整理されて治療法の進歩を促した.
リハビリテーションの面からみると,これらのどの病型に対しても,冠動脈硬化による心筋虚血症状を消褪させ治癒を促進し,社会生活へ戻すための運動リハビリテーションの対象となる4)が,本稿では心筋梗塞の運動リハビリテーションをとり上げたい.これはすでに十分に検討され,もっとも体系化されていて,発血性心臓病のどの病型のリハビリテーションにも利用できると思われるからである.
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