巻頭言
リハビリテーションと教育
福田 道隆
1
1弘前大学医学部脳卒中研究施設リハビリテーション部門
pp.843
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104634
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全国各地のリハビリテーション(以下リハと省略)専門病院や大学病院でのリハ科・リハ部の新設がふえる内で,リハを専門にやろうとする医師は数少ない.このような意味でリハの講義から医学生はリハに対しどのように感じ,どのような態度で将来臨まんとしているかを知ることはリハの将来の発展により大事なことと思われる.
医学生のリハに対する考えとして述べられたことは,①チーム医療である.対症的治療でなく肉体的にも精紳的にも日常生活に適応できる治療まで拡大されたもの,ヒューマニズムの面からリハは大いに関心を払うべき,社会的存在としての患者を全体的にとらえる姿勢に共感,やりっぱなしの医療に止まらず現実態を直視している.疾病に対する治療だけでなく,患者や家族の精神面に関するアプローチをする.
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