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講座
筋・神経系の電気診断(4)―強さ時間曲線
Electrodiagnosis of Peripheral Nerve and Muscular Involvement (4): Strength-Duration Curve.
初山 泰弘
1
Yasuhiro Hatsuyama
1
1国立身体障害センター
1National Rehabilitation Center for Physically Handicapped.
キーワード:
強さ時間曲線
,
神経幹伝導性テスト
Keyword:
強さ時間曲線
,
神経幹伝導性テスト
pp.291-295
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103971
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はじめに
強さ時間曲線(Strength-Duration Curve)は,電気刺激に対する神経・筋の興奮性をグラフで現わしたもので,Adrian(1917),Pollack(1944)らにより紹介された電気診断法の一つである.
この強さ時間曲線(以下,S-D曲線と略す)は,検査手技が容易なうえに安定した結果が得られ,所要時間も短く,使用器具も比較的安価である.以前用いられていたクロナキシー測定法,電気変性反応検査法などより確実な結果が得られ,検査時期,症例を選べば,筋電図,神経電導速度測定法などが診断し得ない場面で効果を発揮することもある.このような利点があるにもかかわらず,通常の電気診断法の中に組み入れられていないことが多い.
この項では,S-D曲線の原理,手技,臨床的応用について述べ,この検査器具を用いて行いうる神経幹伝導性試験(Nerve Conductivity Test)について附記する.
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