Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―正常生理と病態生理
Ⅰ.各種組織・系の正常生理
末梢神経の生物学
Biology of the Nerve.
黒川 正則
1
,
金谷 典子
1
Masanori Kurokawa
1
,
Noriko Kanatani
1
1東京大学医学部脳研究所生化学教室
1Department of Biochemistry, Institute of Brain Research, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
キーワード:
神経の成長
,
軸索流
Keyword:
神経の成長
,
軸索流
pp.895-903
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103886
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Ⅰ.末梢神経
1本の神経を輪切りにすると,多数の軸索(ニューロンの出力性突起)とこれをとりまく結合組織がみとめられる(図1).軸索の束(神経繊維束)をとりまく結合組織を神経周膜(perineurium)といい,神経繊維束の内部に入りこんで1本1本の軸索をとりまく部分を神経内膜(endoneurium)という.神経繊維束には血管およびリンパ管が分布している.1本の神経は1本ないし数本の神経繊維束からできあがっており,その全体をとりかこむ結合組織を神経上膜(epineurium)と呼んでいる.
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