Japanese
English
特集 手とリハビリテーションⅡ
手の末梢神経麻痺
Peripheral Nerve Injury of the Hand.
高沢 晴夫
1
Haruo Takasawa
1
1横浜市立港湾病院整形外科
1Yokohama City Kowan Hospital.
キーワード:
手
,
末梢神経麻痺
Keyword:
手
,
末梢神経麻痺
pp.493-498
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103811
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はじめに
手の機能は人類が他の生物との違いを示す一つの大きな要素である.手は脳の働きを現わすともいえよう.
運動,知覚の両者を持つことにより,日常生活で果している役割は大きい.これらは,手の末梢神経,すなわち,正中,尺骨,僥骨の3神経が正常に働いていることによっているが,ひとたびその神経が障害されると大きなハンディキャップが生じる.その障害は種々の原因によって起ってくる.
外傷による損傷なのか,他の原因か,神経は断裂したのか,否か,その回復はどうか,神経縫合などの修復術を要するか,あるいは,腱移行術のような再建術が必要なのか,このなかでリハビリテーションの役割は何か,など,種々様々の事柄がその診断,治療の面から問題となる.
ここでは,リハビリテーションの立場からみた,手の末梢神経麻痺について述べてみたい.
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