ひと
The 7th International Congress of Physical Medicine & Rehabilitationで招待講演をされた日本医科大学整形外科 石田 肇(いしだ・はじめ)先生
森 健躬
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1東京厚生年金病院整形外科
pp.840
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103647
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リハビリテーションには門外漢の私には,石田助教授のこの分野での業績を正しく評価できるだけの力はない.労働省の専門家会議や共著の「運動療法」の執筆を通じて,先生がきわめて論理的に物を考え,しかもそれを判りやすく表現される才能に富んでおられることを大変うらやましく感じた.資料を分類し,それを明快に表現される楽しげな様子は,正しく学者の態度である.それだけに,学問の評価や学問に対する学者のあり方については,この温顔からは予想もつかない厳しさを持っておられる.
野人の私にとっては,先生がもうすこしはめをはずしてくれればと,切なる願いをもっている.それは,先生が学問ひとすじに進んでおられ,音楽をはじめ,あまりに高尚な趣味の人でもあられるので,いささかのやっかみがあるためである.しかし,その反面,自分をまげられない,さわやかさと強さを,いつまでも期待したい気持がある.
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