ひと
第9回日本作業療法士協会学会長をつとめられた東京病院付属リハビリテーション学院作業療法学部長 矢谷令子(やたに・れいこ)氏
小川 恵子
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1東京病院付属リハビリテーション学院
pp.504
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103362
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昭和50年度の日本作業療法士協会第9回学会長をつとめられた矢谷令子氏は,高校の途中から渡米され,9年間の間に自力で看護婦と作業療法士の資格を得て帰国し,日本で始めてのリハビリテーション学院である東京病院付属リハビリテーション学院の第1期生からの教育にあたり,また,九州まで飛んで九州リハビリテーション大学校の講師もつとめられた.そして44年には再度渡米して,ウェスタンミシガン大学においてOT修士号を得られた.帰国後は東京病院付属リハビリテーション学院において,OT学部長として教育に惰熱をもやしておられる.
最初の帰国後,東大病院でリハ学院の実習学生の指導をしておられる頃から親しくおつき合いし,2年前その情熱と人柄にひかれて共に働くようになった私であるが,身近でみる彼女にモーレツ社員というあだ名を差し上げた.そのエネルギーは誠に驚くべきで,使命を感じたならば,すべてやってのけるという神業である.これほど自分の仕事に誇りをもち,そして情熱をもっている人を他に知らない.日本のOTにとってかけがえのない貴重な人物であることに異論はあるまい.
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