WHOレポート：脳血管障害の予防，治療，リハビリテーション

　概要

　WHO（世界保健機構）のテクニカル・レポート・シリーズのNo.469として発行された“Cerebrovascular Diseases: Prevention，Treatment and Rehabilitation”（1971）のうち，リハビリテーションに関係の深い部分をえらんで紹介したい．

　これは1970年5月25日から29日までモナコでひらかれた会議の報告で，ヨーロッパ地域に重点をおいた世界会議といった性格である．参加者40名のうち，29名がヨーロッパ，11名がそれ以外（うちアメリカ3名）で，わが国からも九大勝木教授（当時），公衆衛生院重松部長が参加している．また事務局には東大からWHOに出向の籏野博士があり，この会議の運営に重要な役割を果された由である．