Japanese
English
特集 自殺の現状と予防対策—COVID-19の影響も含めて
WHOの自殺予防戦略
WHO Suicide Prevention Strategy
本橋 豊
1
,
木津喜 雅
2
,
吉野 さやか
2
Yuitaka Motohashi
1
,
Masashi Kizuki
2
,
Sayaka Yoshino
2
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
1National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
2Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
自殺予防戦略
,
suicide prevention strategy
,
WHO
,
精神保健
,
mental health
,
コロナ禍
,
COVID-19 pandemic
,
メディア報道
,
media reporting
Keyword:
自殺予防戦略
,
suicide prevention strategy
,
WHO
,
精神保健
,
mental health
,
コロナ禍
,
COVID-19 pandemic
,
メディア報道
,
media reporting
pp.1033-1040
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206401
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抄録 WHOは2004年9月に「自殺は非常に大きな,しかし防ぐことのできる公衆衛生の問題」と規定し,以後,自殺予防戦略に関する多くの文書を公表してきた。「自殺予防のために取るべき公衆衛生の行動—そのフレームワーク」(2012),「自殺対策—この緊急課題に対して世界が果たすべき責務」(2014),「自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識2017年最新版」(2017),「コミュニティーが自殺対策に主体的に関与するための手引きとツール集」(2018),「国家自殺対策戦略—進捗,各国の事例,指標」(2018)などである。WHOの自殺予防戦略は,地域の場において精神保健のみならず包括的・総合的なニーズに応える形で取り組むべきといった,日本のコロナ禍における自殺対策を推進する上でも示唆的なものだった。
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