Japanese
English
特集 リウマチのリハビリテーションⅡ
重度リウマチのリハビリテーション
Rehabilitation of the rheumatoid heavy disabled.
伊藤 久次
1
,
本田 英義
1
Hisaji Ito
1
,
Hideyoshi Honda
1
1国立伊東温泉病院
1Ito National Hotspring Hospital.
キーワード:
重度リウマチ
,
疾病管理
,
リハビリの困難化因子と容易化因子
,
自助具と住宅
,
整形外科手術の応用
Keyword:
重度リウマチ
,
疾病管理
,
リハビリの困難化因子と容易化因子
,
自助具と住宅
,
整形外科手術の応用
pp.443-448
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102915
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【抄録】リウマチのリハビリテーションには外傷や他の疾患のそれとは著しい相違点と問題点とがあるが,殊に重度リウマチの場合には更に複雑であり困難である.然し重度リウマチでも知能,職能適性,心理性格などの諸検査所見から見ても適当な指導と訓練とにより,リハビリの目標を高め,プログラムの容易化も不可能ではない.困難性はリウマチの易再発生,進行性,全身病的,多関節性,関節自身の変形と機能障害廃絶化という疾病自身に起因するから,先ずリウマチの厳重なコントロール,関節機能の維持,併発症偶発症の注意を怠らないことが肝要である.殊に最近抗リウマチ剤の進歩と滑膜切除術による炎症の抑制,関節授動術人工関節の応用は見るべき効果がある.手術不能のものも自助具使用,住宅改造環境整傭により家庭ないし社会復帰も,より容易になり得よう.しかしなおリウマチ専門治療施設をはじめ保護,庇護など,一連のリハビリ体系施設の完備は望ましいことである.
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