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編集後記
土屋 弘吉
pp.395
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102908
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ベトナム和平の調印が行なわれ,世界は通貨危機に揺すぶられている.この目まぐるしい動きの中で,わが国だけが埓外にあるということはできない.日本は昨年あたりから,経済優先から福祉優先へと180°転換したように言われるが,福祉行政,医療行政の末端にあって日常患者に接しているわれわれからみると,これが現実の言葉となるのは果していつの時かという気がする.われわれとしては,リハビリテーションの理念に根ざした目標に向かって地道な努力を続けていく以外に道はないと思われるが,それにつけてもリハビリテーション従事者のチームワークの重要さがあらためて痛感される.砂原先生が巻頭言で言われるように,お互にタコツボにとじこもることを止めて手を握り合おうではないか.
さて第1,2号の“片麻痺のリハビリテーション”の特集に引続いて,第3,4号で“慢性関節リウマチ”を特集として採り上げた.第3号では内科,小児科,リハビリテーション関係に重点を置き,第4号では主として“リウマチの外科”について特集する予定である.今後もこの特集形式はできるだけ続けたいと思っている.
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