増大特集 リハビリテーションQ&A
特集にあたって
pp.429
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102464
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「総合リハビリテーション」誌では,およそ5年に一度増大号を発行しています。前回は,2007年の「リハビリテーション医学2007―最近10年の動向とエビデンス」と題したものでした。今回は,リハビリテーション医学のエビデンスや技術といった視点とは違った立場から,「リハビリテーションQ&A」と題する増大号を企画しました。本書は,リハビリテーションを志すあらゆる医師や専門職を対象とした,リハビリテーションに関する基礎的な知識をQ&A形式でわかりやすく理解するための活用事典と考えています。
2005年に日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医会「リハビリテーション科専門医需給に関するワーキンググループ」からリハビリテーション医需給に関する報告が出されました。これによると,日本リハビリテーション医学会で専門医制度が発足して以来,毎年30~60人の新たな専門医が誕生しています。しかし回復期リハビリテーション病棟の増床など医療制度の変化に伴い,リハビリテーション医療においてリハビリテーション科専門医のニーズは非常に高まっており,現在の専門医数では圧倒的に不足しています。したがって,①臨床急性期・一般病床,②臨床回復期,③臨床維持期・地域支援,④教育・研究などの幅広い分野で,リハビリテーション科専門医を増やして行くことが必要です。またリハビリテーションが扱う疾患は,脳血管疾患,脊髄疾患,整形外科疾患,呼吸・循環器疾患,神経筋疾患,切断,小児疾患などと多岐に亘り,それらに関わるスタッフも,リハビリテーション科専門医同様の知識の整理が望まれます。
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