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特集 東日本大震災とリハビリテーション
東日本大震災リハビリテーション支援関連10団体の活動報告
The combined efforts of 10 Japanse Rehabilitation Related Organizations providing rehabilitation support following the Great East Japan Earhquake.
小林 由紀子
1
,
石川 誠
1
Yukiko Kobayashi
1
,
Makoto Ishikawa
1
1医療法人社団輝生会初台リハビリテーション病院
1Hatsudai Rehabilitation Hospital
キーワード:
リハビリテーション支援
,
災害援助
,
避難所でのリハビリテーションケア
Keyword:
リハビリテーション支援
,
災害援助
,
避難所でのリハビリテーションケア
pp.219-226
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102395
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リハビリテーション支援に対しての事務局の活動
2011年3月11日14時46分,三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震が発生した.直後から災害救助法に基づく超急性期におけるDMAT(Disaster Medical Assistance Team)による救命・救護の活動が開始されたが,想定以上の被災により,その後の慢性疾患管理などへの救護,廃用症候群(生活不活発病)予防への対応はなかなか充足しなかった.特に高齢者や障害者に対する生活機能の低下防止について,自立支援に向けてのリハビリテーション支援の必要性を指摘されたが,組織の混乱や社会資源の崩壊などにより困難な状態であった.
そのようななかで4月13日,東日本大震災リハビリテーション支援関連10団体が発足した(図1).具体的な支援活動を,①避難所の支援対象者とニーズの選定,②原則,リハビリテーション関連の支援に限定して対応,③地域の諸サービス,地域支援ネットワークとの連携,④地域の諸サービス,地域支援ネットワークへの引継ぎ,⑤地域におけるリハビリテーションサービス創設の支援の5つとし,4月18日にリハビリテーション10団体事務局が発足した.事務局の活動機能は,①関連団体との連絡調整,被災地活動拠点との連携,②情報共有システムの管理,③リハビリテーションニーズの整理,支援可能地域の特定とマッチングの3つとした(図2).
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