Japanese
English
調査
施設完結型と病-病連携による摂食・嚥下機能のアウトカムの比較
Outcomes of swallowing rehabilitation after stroke of hospital system covering from acute stage to convalscent stage vs changing hospital system.
土屋 麻希子
1
,
内川 茉美
1
,
生須 貴子
1
,
菊地 豊
1
,
美原 盤
2
Makiko Tsuchiya
1
,
Mami Uchikawa
1
,
Takako Namasu
1
,
Yutaka Kikuchi
1
,
Ban Mihara
2
1脳血管研究所美原記念病院リハビリテーション科
2脳血管研究所美原記念病院神経内科
1Department of Rehabilitation, Institute of Brain and Blood Vessels Mihara Memorial Hospital
2Department of Neurology, Institute of Brain and Blood Vessels Mihara Memorial Hospital
キーワード:
摂食・嚥下リハビリテーション
,
病-病連携
,
施設完結型
Keyword:
摂食・嚥下リハビリテーション
,
病-病連携
,
施設完結型
pp.801-805
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102179
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要旨:〔目的〕医療提供体制が摂食・嚥下リハビリテーションに及ぼす影響を検討するため,施設完結型と病-病連携両者を行っている当院の脳卒中患者の経口摂取の実態を調査した.〔対象〕2007年度,当院回復期リハビリテーション病棟へ入棟した脳卒中嚥下障害患者160例である.〔方法〕当院急性期病棟からの転棟者(施設完結型群)と他急性期病院からの転院者(病-病連携群)の2群に分け,両群を比較した.〔結果〕発症から回復期リハビリテーション病棟入棟までの日数は,施設完結型群が病-病連携群に比し有意に短く,回復期リハビリテーション病棟入棟時の経口摂取未実施者は,施設完結型群が病-病連携群に比し有意に少なかった.〔結語〕経口摂取が可能であるにもかかわらず経管栄養に依存する患者をなくすためには,急性期病院の専門多職種での摂食・嚥下リハビリテーション体制が必要と思われた.また,施設完結型の医療体制は,患者の機能を短期間で引き出すなど,十分に効率的な摂食・嚥下リハビリテーションを提供することが可能であると考える.
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