Japanese
English
特集 内科疾患の運動療法―課題と展望
糖尿病
Practical method of physical exercise for diabetic patients.
佐藤 祐造
1
,
渡邉 智之
2
,
宇野 智子
2
Yuzo Sato
1
,
Tomoyuki Watanabe
2
,
Tomoko Uno
2
1愛知学院大学心身科学部健康科学科
2愛知学院大学心身科学部健康栄養学科
1Department of Health Science, Faculty of Psychological & Physical Science, Aichi Gakuin University
2Department of Nutritional Science, Faculty of Psychological & Physical Science, Aichi Gakuin University
キーワード:
身体運動
,
インスリン抵抗性
,
糖尿病
Keyword:
身体運動
,
インスリン抵抗性
,
糖尿病
pp.535-540
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102092
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はじめに
近年わが国は高齢社会を迎え,2009年には高齢者人口は22.7%を占めるに至っている.加齢に伴い,生活機能,代謝能力をはじめとする身体機能が低下する1).ことに糖尿病患者では,認知機能をはじめ身体機能が低下し,健康状態全般が障がいされていることが多い1,2).また,近年における生活の“文明化”に伴う身体運動量の減少と欧風化された食事(動物性高蛋白・高脂肪食)は内臓脂肪の蓄積を招き,2型糖尿病,メタボリックシンドロームを増加させ,加齢に伴う身体機能をなおいっそう低下させ,最終的に心筋梗塞,脳卒中など,動脈硬化性心血管障害を誘発することが明らかとなっている2,3).
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