Japanese
English
症例報告
Klippel-Trenaunay-Weber症候群におけるリハビリテーションの長期的経過
Long term progress of rehabilitation of Klippel-Trenaunay-Weber syndrome.
渡部 潤一
1
,
楠 孝文
1
,
佐野 敬介
2
Jun-ichi Watanabe
1
,
Takafumi Kusunoki
1
,
Keisuke Sano
2
1愛媛県立子ども療育センター機能訓練グループ
2愛媛県立子ども療育センター整形外科
1Department of Rehabilitation, Ehime Rehabilitation Center For Children
2Department of Orthopeadic Surgery, Ehime Rehabilitation Center For Children
キーワード:
Klippel-Trenaunay-Weber症候群
,
脚延長術
,
長期的経過
Keyword:
Klippel-Trenaunay-Weber症候群
,
脚延長術
,
長期的経過
pp.283-287
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102011
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はじめに
Klippel-Trenaunay-Weber症候群は,フランスの医師であるKlippelとTrenaunayによって報告された四肢広範に単純性血管腫を認める疾患である1).今回,この血管腫が片側下肢に存在して,肥大し,健側下肢との間に著明な脚長差を生じて歩行障害を起こした症例を経験した.問題点に対して脚延長術を実施し,リハビリテーションを実施した.
本疾患は症例の95%で下肢に発症し,その85%は片側性で2,3),本症例は本疾患の典型的な例であると思われた.一方,本疾患のリハビリテーションに関する報告は,岡田4)の非典型的な例の1件にとどまっている.本論文では,短縮側である健側に対して創外固定器を使用して脚延長を実施した症例の,2年8か月の経過とリハビリテーションについて報告する.
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